この記事では合成抵抗の計算方法について説明をします。
学校で習う直列/並列接続と、実務で用いることのあるオームの法則を用いた計算方法を扱います。
【まとめ】合成抵抗の計算方法
最初にまとめです。
- 直列接続は接続されている各抵抗値の総和が合成抵抗値となる。
- 並列接続は接続されている各抵抗値の逆数の総和が合成抵抗値の逆数となる。
- 直並列接続の場合、まず直列接続を計算し、次に並列接続、そしてそれらを繰り返して求める。
- 電圧と電流からオームの法則より求める方法もある。
直列接続
直列接続の場合、合成抵抗はそれぞれの抵抗の和になります。
並列接続
直列接続の場合、合成抵抗の逆数はそれぞれの抵抗の逆数の和になります。
直並列接続
直並列接続の場合、以下の手順で合成抵抗を求めます。
① 直列接続できる個所を合成する
② 並列接続できる個所を合成する
② ①と②を繰り返す
例を以下に示します。
右端から左端へ①直列接続計算、②並列接続計算、また①直列接続計算、②並列接続計算と繰り返していき合成抵抗を求めます。
オームの法則を用いる方法もある
個々の要素からではなく、電源電圧と消費電流からオームの法則より合成抵抗値を求める方法もあります。
電源を評価する際に、接続される基板を模擬するダミー抵抗が必要となる場合があります。
そのような時に上記の式から求めた合成抵抗値を用います。
その他
電気回路全般については以下をご覧下さい。
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