仕事の時間を測ることの必要性

仕事ができるようになるコツ
この記事では仕事の時間を測ることの必要性について説明をします。
新人が納期を意識して仕事に取り組めるよう、また、中堅以上になったときに見積りで必要となることが分かるようにすることを目的としています。
目次
  1. 【まとめ】仕事の時間を測ることの必要性
  2. 仕事がいつ終わるのか把握する
  3. 作業の効率化
  4. 経験曲線
  5. 測定時間を見積に用いる
1. 【まとめ】仕事の時間を測ることの必要性
最初にまとめです。
  • 繰り返し作業の場合は、1回あたりの時間から所要時間を計算し、納期に間に合うかを確認する。
  • 次回作業時の所要時間の見積りに用いるため、作業完了後は所要時間の実績を報告書等に記録する。
  • 作業に慣れると作業時間は短くなるが、経験曲線効果により頭打ちするので、目標納期に間に合わないなら効率化を検討する。
2. 仕事がいつ終わるのか把握する

新人のうちは繰り返しの単純作業を任させることが多いです。
時間があれば何も考えずに淡々とやってもよいが、それでは成長しません。
依頼された仕事がいつ出来上がるのか把握できるようになりましょう。

まず1回やって、どれくらいかかるか測定してみましょう。
1回が数十秒程度ですぐ終わるなら、複数回まとめてやって平均時間を出し1回あたりの時間とします。
測定した1回あたり時間に何回やればいいのかをかけて、所要時間を算出します。
その所要時間で納期に間に合うのか確認しましょう。
納期を言われていない場合は、上司に伝えてこのままのペースでいいのか、それとも作業時間を短縮する必要があるのかを確認しましょう。

仕事が完了したら実際にどれくらいの時間がかかったのかをメモをしておきましょう。
次に同じ作業を行うときの所要時間の目安になります。
これは繰り返し作業に限らず、一度きりの作業でも後述する見積り作業で用いるため残します。

3. 作業の効率化

作業ペースを上げる必要がある場合は効率化を行います。
手順を固める、まとめてやる、自動化する、治具を作成する等の工夫をしてみましょう。
効率よく作業を行えるように工夫できるようになることも一人前になるためには必要です。
若いうちから積極的に取り組んで引き出しを多くしましょう。

また、指定された手順やツールに変更を加える場合は上司に説明し了解を貰いましょう。

4. 経験曲線

作業に慣れてくると速くできるようになるので、工夫なんて必要ないと思われるかもしれません。
しかし慣れによる効率化は回数が増えるほど鈍化していきます。
これを経験曲線効果と呼びます。

経験曲線効果では、累計生産量が倍になると必要なコストが20~30%下がります。
例えば1回目作業を行ったときに10分要していたとすると、2回目は7~8分になります。
4回目は2回目の時間に対して20~30%下がるので、4.9~6.4分になります。
この20~30%は習熟率と呼ばれ、業界や製品によって変わります。

慣れで目標とする所要時間になりそうならよいですが、慣れても間に合いそうにない場合は作業時間短縮の工夫を行いましょう。

5. 測定時間を所要時間の見積りに用いる

中堅以上になるとプロジェクトの立ち上げ時や、案件の引き合いが来た時の見積りで、工期や工数を見積もる必要があります。
ここでいい加減な見積りを行うと後々間に合わないという事態になるため、非常に重要です。

見積りには主に過去の実績値を用います。
特に年に1回も無いような作業の場合は、過去の実績を適用することが多いです。実績値なら社内外ともに納得しやすいですし、実績値が無い場合も、何かしらの実績値を参照し、それに補正を加えることで出しましょう。
一から見積りを行うと時間がかかりますし、何よりその見積りの考え方で正しいのか問われることになり、説明に時間を要します。

大きな企業なら工数の実績管理を行うシステムがあるので、そこから引っ張り出せばよいですが、全ての業務を細かく記録している訳ではないので、個人レベルでも普段の業務の所要時間の実績は記録で残しておくようにしましょう。
また自分専用という訳ではなく、同僚から問い合わせがあったりもしますので、記録はその業務の報告書に記載するとよいでしょう。

その他

仕事の進め方全般については以下をご覧下さい。

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