学生の時は100点を取ることがよいとされていましたが、社会人は60点を取ることが暗に求められます。
この違いを理解するだけで仕事を進めやすくなるので、早めに理解しましょう。
目次
- 【まとめ】仕事の出来は60点を目指す
- 60点でよい理由
- 何が必要か見極める
- 逆に上司の立場で考える
- 仕事だけになるのはよくない
1. 【まとめ】仕事の出来は60点を目指す
- 合格である60点まで早く仕上げて、承認者にチェックを依頼する。
- やり過ぎても原価が増えるだけで、それに見合った価値が生じることは少ない。
- 一部の仕事の出来を良くするよりも、視点を広くして、他に必要だがケアをされていない要件や仕事に取り組んだ方がよい。
2. 60点でよい理由
60点は大学のテストなどで合格となる点数です。
高校だと40点ですが、それだと半分できていないことになるので、半分以上の60点としています。
学校で勉強を頑張ってた人にとっては理解しがたいことだが、仕事では100点満点を狙うことはいいことではありません。
40点から60点、60点から80点、80点から100点と20点ずつ出来をよくするとして、必要な時間は同じではない。
倍々に増えていくし、作成するために必要な能力が足りなければさらに時間が必要となり、最悪できないこともありうる。
さらに最悪なことは、点数に関する認識が人によってばらばらなため、100点だと思っていたものが相手にとって200点ということもあるし、相手が変な人の場合は60点としか評価されないことである。
そのため、まず赤点とならない60点の出来のものを早く作り、さっさと承認者にチェックをお願いするのがよい。
相手が満足すればそれで仕事は終わる。
逆に認識がずれていて実は40点の出来なら、どこが不足しているのか相手に聞き、60点に届く+20点分の仕事を行えばよい。
結果として最初から60点の仕事をするのと時間は変わらないはずである。
大事なことはやり過ぎないことである。
やり過ぎた時間はコストとして原価に上乗せされてしまう。
場合によっては売価に転嫁せざるを得ず、お客さんに負担をかけ、売れなくなるかも知れない。
そこにコストに見合った価値があればよいが、要求されていない場合は価値と釣り合わないことが大半である。
3. 何が必要なのか見極める
そもそもテストでないのに点数という観点でとらえるのも変な話であるが、確実に点はある。
学校のテストでも誰でも正解してほしい問題は点数が高めだったりしたことはないだろうか。
仕事でも同じことが言える。
絶対に正解していないといけない、言葉を変えると条件として満たしていないといけない箇所がある。
そこを抑える、そこだけを抑えておけばある程度の出来になるのである。
それで相手の要求を満たせるのかを次に考えよう。
チェックする相手は誰か、そこをよく考えよう。
時間を重視する人ならある程度中身は妥協するし、技術的に細かい人ならスケジュールはお構いなしである程度のものを要求する。
いずれにせよ、相手がOKしてくれるぎりぎりのラインを狙うべきである。
また、目の前の事だったり、言われたことだけに熱心に取り組んでいたりはしないだろうか。
学校だと親切なことにどの教科が必修で、いくつ単位を取ればいいのか教えてくれるが、会社ではそれを見極めるものあなたの仕事である。
技術論にだけ拘り、コスト、納期、品質、コンプライアンスを無視したりしていないだろうか。
いくら一部が優れていても、他に必要とされる要件について満たされていなければ駄目である。
もう少し範囲を広くすると、あなたに求められているのはその仕事だけでしょうか。
上司は他にも色々とあなたに仕事をお願いしたいのかも知れません。
4. 逆に上司の立場で考える
上司の立場だと、複数の仕事の面倒を見ないといけないし、その割には人、予算が足りないなんてことはざらにあります。
そんな状況で部下が自己満足に近いような仕事をして、他の仕事に手を付けていないと面白くないでしょう。
最低限だけやって複数の仕事を掛け持ちしてくれる部下がいた方が助かりますし、そういう人たちに互いをフォローさせることで不意の人員不足にも対応ができます。
また、100点満点を追いかける人が上司になると何が起きるでしょうか。
確実に部下は疲弊し、そのうち仕事が回らなくなります。
あなたの満足ではなく、仕事として求められていることを見抜く必要があります。
それは一朝一夕では身につかないので、若いころから考え判断する癖をつけていきましょう。
5. 仕事だけになるのはよくない
人間は仕事だけして生きているわけではない。
休息時間の確保、プライベートの拡充、今後のキャリアアップに向けての勉強もしていかないといけません。
人生の時間は限られています。
あなたは仕事が趣味で楽しくて仕方なくて、いくらでも働けてしまっても他の人はそうではありません。
どこかで線引きをして、必要以上にやることはやめましょう。
その他
仕事の進め方全般については以下をご覧下さい。
コメント